「買い切りのクラウドストレージを探していて、IcedriveとpCloudのどちらにしようか迷っている…。」
本記事では、Icedriveの無料プランを実際に使い、pCloudの生涯プランを契約している筆者が両者を比較しながら解説していきます。
久保直之結論から先にお伝えすると、私が最終的に選んだのはpCloudです。Icedriveも優れたサービスですが、日本人が長く使っていくうえでpCloudの方が総合力で上回ると判断しました。

ただしIcedriveにも明確な強みがあります。どちらが自分に合っているかを判断できるよう、それぞれの特徴を正直にお伝えしていきます。
本記事でわかること
- IcedriveとpCloudの違い
- 買い切りクラウドストレージを選ぶメリット
- 写真や動画をたくさん扱う人はどちらを選ぶべきか
- 私がpCloudを選んだ理由と、Icedriveが向いている人
Icedriveとは
IcedriveはジブラルタルのIce Privacy LTDが運営するクラウドストレージサービスです。
Windows、macOS、Linux、iOS、Android、Webに対応しており、無料アカウントでも10GBの容量を使うことができます。
料金体系は月額・年額に加えて、買い切り型の「Lifetimeプラン」があるのが最大の特徴です。
後発のサービスだけあって、インターフェースの完成度は高く、動作も軽快です。クラウドストレージとしての基本機能は十分に揃っています。
Icedriveの主な特徴
- 買い切りのLifetimeプランがある
- 無料プランで10GB使える
- Twofish暗号化という独自の暗号化方式を採用
- 仮想ドライブ機能でパソコンの容量を消費しない
- 後から容量を追加購入できる(Stack Up)
- モダンで直感的なUI
Icedriveの料金プラン

| プラン | PERSONAL | PERSONAL + |
|---|---|---|
| 容量 | 500GB | 2TB |
| セール価格 | 399ドル (約59,000円) | 699ドル (約103,000円) |
| 通常価格 | 599ドル (約88,000円) | 1,049ドル (約155,000円) |
| 支払い方法 | 一度きりの買い切り(月額費用なし) | |
| Crypto(ゼロ知識暗号化) | 標準搭載 | 標準搭載 |
Icedriveの買い切りプラン(Lifetime)は500GBで399ドル、2TBで699ドルです。
同じ容量で、Icedriveはpcloudのちょうど倍の価格です。 セール価格でこの差なので、通常価格だと3倍近くになります。
| 容量 | Icedrive(生涯プラン) | pCloud(生涯プラン) |
|---|---|---|
| 500GB | 399ドル (通常599ドル) | 199ドル |
| 2TB | 699ドル (通常1,049ドル) | 399ドル |
500GBの生涯プランは、Icedriveが399ドル(セール価格)に対してpCloudは199ドル。2TBではIcedriveが699ドル、pCloudが399ドルです。
つまり同じ容量を確保するのに、Icedriveはpcloudの約2倍の費用がかかります。しかもこれはIcedriveのセール価格での比較で、通常価格(500GB 599ドル、2TB 1,049ドル)だと差はさらに開きます。
ただし公平を期すために言うと、Icedriveには「Crypto標準搭載」という価格差の理由があります。pCloudでゼロ知識暗号化を使う場合、pCloud Cryptoを別途購入する必要があり、これが150ドル程度かかります。
そこまで含めて計算すると、2TBの場合はIcedriveが699ドル、pCloud+Cryptoが549ドル。差は縮まりますが、それでもpCloudの方が安くなります。
そして私のように、機密情報ではなく写真やドキュメントを保存するのが主な用途であれば、そもそもCryptoは必要ありません。
IcedriveとpCloudを徹底比較
| 項目 | Icedrive | pCloud |
|---|---|---|
| 運営会社の所在地 | ジブラルタル | スイス |
| 設立 | 2019年 | 2013年 |
| ユーザー数 | 非公開 | 2,400万人以上 |
| 日本語対応 | 非対応 | 対応 |
| 無料プラン | 10GB | 最大10GB |
| 買い切りプラン | あり(500GB〜) | あり(500GB〜) |
| 暗号化方式 | Twofish(標準搭載) | AES 256bit(ゼロ知識暗号化は有料オプション) |
| 仮想ドライブ | あり | あり |
| 容量の追加購入 | 可能 | 可能 |
| 返金保証 | 30日 | 14日間 |
| 日本語の情報量 | 少ない | 多い |
| 対応OS | Windows / Mac / Linux / iOS / Android / Web | Windows / Mac / Linux / iOS / Android / Web |
IcedriveとpCloudを徹底比較しながら、私がIcedriveではなくpCloudを選んだ3つの理由を解説していきます。
対応OSや基本機能はほぼ互角です。
IcedriveとpCloudを徹底比較した時に差がつくのは、日本語対応、実績、暗号化方式、そして価格構成の部分です。
運営実績とユーザー数の差
買い切りプランは「そのサービスが続くかどうか」に賭ける買い物でもあります。
pCloudは2013年設立で10年以上の運営実績があり、ユーザー数は2,400万人以上。スイスに拠点を置き、130カ国以上で展開しています。
Icedriveは2019年設立で、pCloudと比べると新しいサービスです。ユーザー数も公表されていません。
もちろん新しいサービスが悪いわけではありませんし、Icedriveも着実にユーザーを増やしています。ただ、一度に数万円を支払う買い切りプランを選ぶうえで、実績の差は判断材料になりました。
Icedriveは日本語に対応していない
Icedriveは日本語に対応していません。これが最大の理由です。
サイトもアプリもすべて英語です。
英語が読める方であれば大きな問題にはならないと思いますが、クラウドストレージは毎日のように使うサービスです。
設定を変えるとき、トラブルが起きたとき、家族や仕事仲間に使い方を説明するとき。そういった場面で母国語で使えることの価値は、思っている以上に大きいと感じています。
特にセキュリティやプライバシーに関わる設定項目は、正確に理解して操作する必要があります。大切なデータを預ける場所だからこそ、細かい部分まで確実に把握できる環境で使いたいというのが私の考えです。
一方のpCloudは、パソコン、スマホ、タブレットのすべてのデバイスで日本語に対応しています。
pCloudであれば日本語対応されているので、アップロードする箇所とか設定項目がすぐ分かるんですが、Icedriveの場合は英語表記のため操作する際に分かりにくくて手が止まったことがあります。
日本語の情報量が圧倒的に少ない
買い切りプランは長期利用が前提になります。10年、あるいはそれ以上使い続けることを想定して購入するものです。
その長い期間の中で、何かトラブルが起きたときに調べられるかどうかは重要なポイントです。
Icedriveは日本での知名度がまだ低く、日本語での解説記事やトラブル対処の情報がほとんどありません。何か困ったときに、英語のサポートページや海外のフォーラムを読むことになります。
pCloudも日本ではiCloudやGoogleドライブほどメジャーではありませんが、それでもIcedriveと比べれば日本語の情報は充実しています。実際に使っている日本人ユーザーも多く、疑問が出たときに調べやすい環境が整っています。
他の買い切りクラウドストレージという選択肢
買い切りプランを提供しているクラウドストレージは、pCloudとIcedrive以外にもいくつか存在します。
Internxt、Koofr、Filenといったサービスが該当します。それぞれに特色はありますが、いずれも日本語には対応しておらず、日本での情報量も限られています。
なお、大手のiCloud、Googleドライブ、Dropbox、OneDriveには買い切りプランがありません。これらを使い続ける限り、月額課金は永久に発生します。
運営規模やユーザー数を考えると、長期利用を前提とする買い切りプランにおいてはpCloudが現実的だと思います。
pCloudは無料登録で最大10GBまで使えます。クレジットカードは不要で、メールアドレスとパスワードだけで始められます。
いきなり買い切りプランを購入するのではなく、まず無料で使ってみて操作性を確かめるのがおすすめです。
pCloudは2〜3ヶ月に一度くらいの頻度で、定期的にセールを実施しています。セール時は通常価格から大幅に割引されるため、購入タイミングによって支払額が数万円変わることもあります。
明確な開催時期は決まっておらず、事前告知なしで突然始まることがほとんどなので、無料アカウントを作っておくと、セールの告知がメールで届きます。
まず無料登録して10GBを使いながら操作に慣れ、セールの通知が来たタイミングで買い切りプランを購入する。これが最もお得な流れです。
急いでいないのであれば、この方法を強くおすすめします。

よくある質問
- Icedriveは日本語で使えますか?
-
現時点では日本語に対応していません。サイトもアプリもすべて英語です。ブラウザの翻訳機能を使うことはできますが、アプリ内では翻訳が効かない部分もあります。
- 買い切りプランを買った後、サービスが終了したらどうなりますか?
-
これは買い切り型クラウドストレージ全般に言えるリスクです。どちらのサービスも絶対はありません。
私自身は、撮影データをクラウドだけに預けることはせず、外付けHDDにも保存しています。大切なデータは複数の場所に保存するという原則は、どのサービスを使う場合でも変わりません。
- 4K動画の保存には向いていますか?
-
正直に言うと、大量の4K動画をクラウドに保存するのは、どちらのサービスでも現実的ではありません。アップロードに膨大な時間がかかります。
映像を扱う方は、外付けHDDやNASを主軸にして、クラウドは厳選した素材の保管場所として使うのがおすすめです。
- 無料プランだけで使い続けることはできますか?
-
できます。どちらも10GBまでは無料です。ただしスマホの写真をバックアップするだけでもすぐに埋まる容量なので、本格的に使うなら有料プランが必要になります。
まとめ
IcedriveとpCloudを比較してきましたが、私の結論は「日本人が長く使うならpCloud」です。
理由は3つ。日本語に対応していること、日本語の情報量が多いこと、そして運営実績とユーザー数で上回っていること。
買い切りプランは10年、20年と使い続ける前提の買い物です。だからこそ、毎日ストレスなく使えることと、サービスが続く安心感を重視しました。
ただしIcedriveも優れたサービスです。英語に抵抗がなく、小容量から始めたい方、暗号化を最重視する方には十分に選択肢になります。決して劣ったサービスではありません。
どちらも無料プランがあるので、まずは両方使ってみて、自分に合う方を選ぶのが一番確実です。
そしてpCloudを選ぶ場合は、必ずセールのタイミングを狙ってください。無料登録しておけばセール情報がメールで届くので、まずは登録だけ済ませておくことをおすすめします。



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